(火)雪の詩(うた)

見上げた空は 白くて
もうすぐ舞い始める
雪が降り出す匂いがした


自然の摂理の球(まる)の中
一際異彩をはなつ形
六角形(ヘキサ)の名を戴く
無機な結晶


美しさに惹かれ
冷たさに凍傷(やけど)して
それでも僕は
君に触れたい


見上げた空は 黒くて
今にも舞い落ちる
雪のあとさき
辺り一面に広がる
悲しみに染まるブルーな心を
白く塗りつぶせたらいいのに