羽森樹と愉快な仲間達


それは、去年の僕の誕生日。高校1年の冬の出来事だった。


「ある日突然、自分の目の前にいきなり、不思議な存在が現れる」とかそんなことは、絶対にないって思っていたのに。


思っていたのに、それは突然現れた。それはもう、ほんとに唐突に。「驚いて言葉が出なくなる」っていうのは、まさにこういうことなんだっていうのがわかったくらい。


それはでも、僕の望んでいる形で。きっと、それが僕の願いだったから。


だからきっと、あの子は僕の前に現れたんだ。


花の香りのような、ハーブの匂いのような、鼻孔をくすぐる不思議甘い薫りをまとって…。